ホームページをリニューアルする目的は?費用や効果は?
ホームページのアクセスが思うように伸び悩んでいるならば、リニューアルすることも視野に入れて考えたいところです。
あらゆるホームページには賞味期限が存在し、デザインや見やすさや機能の面で必ずリニューアルする必要があります。
しかしながら、安くはない費用をかけてリニューアルするため失敗することは避けたいところです。
納得できる結果を出すためには、ホームページをリニューアルする目的をしっかりと定めることが大切です。
成功するためのポイントをまとめましたので参考にしていただけたら幸いです。
目次
ホームページをリニューアルするタイミングは?
ホームページをリニューアルするタイミングは大きく次の6つが考えられます。
下記のポイントをしっかりと抑え、効果的なタイミングを見極めましょう。
デザインが古く感じる
デザインが古いと会社の信頼度が下がり、ホームページが原因で受注を逃すことにも繋がりかねません。
情報が古い、写真が古いなどはもちろんNGですが、これから取引しようとする企業は必ず相手のホームページを確認します。
相手方が契約したいと思える、信頼性のあるホームページを保つためにもリニューアルは効果的です。
操作性が悪い
ホームページがスマホ対応になってない場合、ユーザーはすぐにそのページから離脱してしまいます。
離脱を防ぐためにも、企業ホームページをレスポンシブ対応しておく必要があります。
レスポンシブ対応であれば、さまざまな端末に合わせた表示ができるため、チャンスロスを減らすことにつながります。
スマホで気軽にリサーチができるようになった反面、簡単に離脱されてしまうことを理解して改善につなげていきましょう。
アクセス数が増えなくなってきた
アクセス数の減少はホームページがユーザーのニーズに対応しきれていない可能性があります。
もしくは、ホームページが複雑な構造になってしまい、ユーザーが途中離脱する結果SEOに悪影響を与えているのかもしれません。
アクセス数が減ってきたなと感じたら、情報を整理する意味でもリニューアルを検討してみましょう。
セキュリティ対策が劣っている
企業ホームページでは個人情報保護の強化は必須と言えます。
一度でも個人情報が流出してしまうと、顧客はもちろん取引先との信頼も失うことになりかねません。
場合によっては、今後の企業活動ができなくなるなど、会社の存続に関わる問題につながることも考えられます。
お客さまに安心して安全に利用できるよう、セキュリティ対策を万全に整えましょう。
ブランディングを強化したい
ユーザーが快適に不満なくホームページを見ることができると、結果的に企業の印象が良くなります。
ライバル企業と比べた時にコンテンツの質はもちろん、デザインやシステムを最新のものにすることで利便性が高まりブランディング強化に効果があります。
サイト内の構造を見直すことやページの表示速度を改善することなどが挙げられます。
ユーザーが欲しい情報を必要な時に調べることができると、企業への信頼が増しブランディングの強化にもつながります。
新しい事業を始める
新しい事業を立ち上げる際や事業内容が大きく変わるときもホームページをリニューアルするのに良いタイミングです。
企業ロゴを変えたり事業所を移転する時も、お客さまや取引先にアピールするチャンスです。
取引が疎遠になっているお客様にお知らせすることで、需要の掘り起こしにもつながります。
ホームページのリニューアルとお披露目イベントを合わせて行うことも、認知拡大が期待できます。
ホームページをリニューアルする目的は?
ホームページをリニューアルする場合にまず必要なことは目的をしっかりと決めることです。
例えばリニューアルの目的が「採用強化」であれば、「新卒採用を増やして組織の若返りを狙いながら将来の中心人物を育てたいのか?」「中途採用を増やして即戦力を拡大しながら業績を上げていきたいのか?」「どのようなポジションを採用したいのか?」など、狙いたい効果によってポイントがかなり変わってきます。
また、目的をしっかりと決めることで社内の情報の食い違いを防ぐこともできます。
個人単位での成功ではなく、会社全体での成功を実現するためにも社内で統一された目的を設定することが大切です。
費用対効果のあるリニューアルにする
目的を設定せずにホームページのリニューアルをすることは、費用対効果を考えずに無駄なコストを積み上げるだけです。
目的をしっかりと定めたら具体的な数値目標に落とし込むことで、リニューアル後の検証がしやすくなります。
ホームページのリニューアルは1回やれば終わりというものではありません。
今後の企業活動を益々発展させるためにも、費用対効果の良いリニューアルを狙いましょう。
メインターゲットに届くホームページへ
リニューアルをすることで、主力の商品やサービスを求めるお客さまにきちんと情報が届くホームページにすることが重要です。
広く浅くターゲット全般を狙ったデザインやコピーでは、せっかく費用や時間をかけたリニューアルも効果が期待できません。
今までの顧客像からメインとなるターゲットを想定し、メリットやベネフィットを網羅したコンテンツを盛り込みましょう。
目標と現状分析をしっかりと行う
自社ホームページが抱えている現状の課題を洗い出し、どこに問題があるのかを明確にすることで改善策が生まれます。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを使いユーザーの属性や流入経路、流入キーワードなどをチェックした上で、競合ホームページと自社ホームページの差を比較し改善します。
お客さま・ライバル社・自社を知る事でより具体的な対策を打つことができます。
お客さまの利便性が良いホームページへ
お客さまは情報の正確性に敏感です。
ですので、自社の商品やサービス情報の遅延は信頼を落としかねない可能性があります。
ホームページをリニューアルすることで、製品情報などが自社スタッフでの更新が可能になれば、スピーディな情報提供が可能になります。
ホームページをリニューアルする費用は?
ホームページをリニューアルする費用は大きく次の7つがあります。
順に見ていきましょう。
ディレクション費用
ディレクションとはホームページのリニューアル作業において全体的な進行を管理することです。
企画作成や工程管理、品質管理などをトータルで行い、Webディレクターが担当する重要な役割です。
大規模なリニューアル作業となれば専任ディレクターがつきますが、小規模なリニューアル作業であれば他の役割担当が兼任する場合もあります。
ディレクションがあることによってプロジェクトを円滑に進めることができ、発注者側と制作会社の要望をすり合わせることで無駄のない成果を得ることができます。
費用としては規模や期間によって様々ですが、およそ見積もり金額の10〜30%程度が相場です。
サイト設計費用
ホームページのリニューアルで目的を集客する場合には、重要な項目となります。
制作会社が持つノウハウやスキルが詰め込まれる部分ですので、制作会社によって費用が変動します。
ただし、費用が安ければ良いというものではなくあくまで技術に対する費用となりますので、求める結果が大きいほど高くなる傾向にあります。
制作会社によって異なりますが、参考としてシンプルなホームページであれば10〜30万円程度、大規模なホームページであれば100万円を超えることも考えられます。
コンテンツ制作費用
コンテンツの良し悪しでユーザー満足も変わってくるため、効果が見込めるコンテンツを作成する必要があります。
文章一つとっても、ただ文章を作成する場合とSEOに効果のある対策がある文章では費用は異なります。
内容や専門性により変動しますが、およそ1ページあたり数万円の費用が発生します。
別途、撮影費用などがかかるケースもあります。
デザイン費用
ホームページをリニューアルする際にユーザーが最初にインパクトを感じるのがデザインです。
とはいえ、全ページをリニューアルする場合やTOPページなど主要なコンテンツに絞ってデザインすることも多いです。
企業イメージを壊さずブランディングを高める部分ですので安さだけで決めず、自社のイメージをどれだけ高められるかなど総合的に考えることが大切です。
ページによって数万円〜の費用がかかります。
コーディング費用
コーディングはデザインを実現するためにHTMLやCSSを使って実装します。
ページ単価で費用がかかることが多いため、ページ数が増えれば増えるほど費用も上がります。
また、制作会社によって対応範囲が異なるため、どこまでをやってもらえるかを把握することが重要です。
相場として、1ページあたり1万円〜2万円程度が多いです。
テスト費用
ホームページが完成した後にきちんと運用できるかの動作検証が必要です。
例えば、スマホで見たときにレイアウトが崩れてないかやOSやブラウザ固有のバグが残ってないかなどの確認です。
ひとつずつチェックしていくので○日間で○万円という計算が多いです。
制作会社によっても異なりますが、5万円〜10万円が相場となっています。
アクセス数解析費用
アクセス数解析費用はホームページをリニューアルした後の運用ですが、ホームページを育てるために必要です。
リニューアル後のアクセス解析や改善策を考え実行していく費用です。
十分な分析からの集客支援であればコンサル費用などもかかり月間20万〜30万円ほどの費用となります。
最低限の解析レポートだけであれば月3万〜5万円の相場となります。
ホームページをリニューアルする効果は?
ホームページをリニューアルする効果は大きく次の4つが期待できます。
集客効果の最大化が見込める
ホームページをリニューアルし、ユーザーにとって利便性の高いサイトに変えていくことで集客効果の最大化を狙うことができます。
各ページでの滞在時間や検索キーワードを向上させることで、ユーザーが必要とする情報コンテンツを置くことができます。
その結果、ユーザーの満足度が上がり欲しい情報が得られるため集客力を高めることにつながります。
リニューアルをすることによって競合他社に一歩リードすることができ、集客効果を高めることができます。
スマホ表示に対応できる
スマホ表示に対応させることは企業ホームページにとって非常に重要なポイントです。
スマホでホームページを見たときに、ページの端が見切れているようではユーザーは見づらく操作しにくいため離脱する原因になってしまいます。
ユーザーとしては信頼できる企業の商品やサービスを買いたいというのは当然のことです。
スマホ表示に対応することでSEO対策的にも、検索順位を下げなくて済むというメリットがあります。
リブランディングできる
ホームページをリニューアルすることで、すでに存在する商品やサービスのリブランディングを狙うことができます。
「このジャンルといったら自社商品」というポジションを獲得できれば、価格競争に巻き込まれることもなく新規顧客を開拓することができます。
リブランディングをすることで多くの見込み客に対して、新しい自社イメージをアピールすることができます。
SNSとの連携ができる
ホームページとSNSを連携させることでマーケティング効果が向上します。
手軽に取り組めて無料でアピールできるSNSはPR活動に適してます。
商品やサービスのメインターゲットが多いプラットフォームを使うことで、さらに効果を増やすことが期待できます。
SNSでは、ユーザーと双方向のコミュニケーションを取ることでファン層を拡大させることも狙えます。
ホームページをリニューアルする進め方
ホームページをリニューアルする際は新規でホームページを作るのとは違い、すでに存在するホームページを活かすことが求められます。
自社の強みをさらに活かし弱みをカバーすることで、競合他社との大きな差別化にもつながります。
全体像を設計して課題を整理する
ホームページのリニューアルにどんなことを求めるのかを洗い出し、課題を整理していきます。
ユーザーの利用実態や収集した意見などを精査し、どのような反映にするかを仮決めしていきます。
場合によっては、専門コンサルタントへの依頼も考慮します。
ホームページのリニューアル目的を定める
整理した課題から対策を決め、ホームページのリニューアルの目的を固めます。
ホームページのリニューアルはマーケティング活動の一環になりますので、メインターゲットへの効果が最大限になるように修正していきます。
「どのような人に」「何を」「どうしてもらうか」を用件定義し明確化しましょう。
万人受けを狙うあまりにメインターゲットに届かなくなることがないよう、自社商品やサービスの強みを活かす戦略が大切です。
サイト構成を作る
目的が定まったらサイト構成を考えていきます。
必要なページ項目を洗い出し、目的達成に必要なコンテンツを書き出していきます。
競合他社のホームページを十分にリサーチすることも欠かせません。
似たような商品で競合する場合は特に、ユーザーの求めるコンテンツや利便性が反映されたサイトが有利です。
情報の受け取りやすさを意識した階層図を起こし、サイト構成を作っていきます。
WEBデザインとコーディング
制作前にリーニューアル後のテーマカラーやホームページのイメージを固めていきます。
作成段階でデザイン変更があると二度手間になり、大きな時間ロスになってしまいます。
デザインと共にコンテンツ制作も並行することもありますが、全体的なイメージが統一されるようにします。
デザインが完成したら、コーディング工程に入ります。
作成したページはテスト環境でレイアウトの乱れや誤字脱字などがないかチェックします。
運用開始と改善
最終チェックが完了したらいよいよ運用開始です。
リニューアルされたホームページが公開されたら、1ヶ月が過ぎたあたりから効果測定をします。
リニューアルの目的達成に向かっているか確認し、思うような効果が出ていなければ改善します。
リニューアルがゴールではなく、目的を達成し効果のあるホームページになるまで日々の分析と改善をやり続けることが重要です。
ホームページをリニューアルするときのお知らせは?
ホームページをリニューアルする際のお知らせ方法は次の4通りがあります。
自社の商品やサービス、やり方に合った方法を選びましょう。
SNS経由でお知らせする
TwitterやinstagramなどのSNSを運用している場合は、各媒体ごとでリニューアルをお知らせするとコストを抑えながらもリアルタイムでアピールすることができます。
SNSは拡散力に優れてユーザー同士でシェアもできるため、商品やサービスの認知拡大や集客が見込めます。
メインターゲット層の利用者が多い媒体を使うことで、さらに効果を見込むことができます。
イベントと連動させる
新商品や新サービスに際したホームページのリニューアルに効果が期待できる方法です。
対面型やオンラインイベントなど、商品やサービスの特色に合わせたイベントを展開することで話題性のあるお知らせができます。
また、直接ユーザーの声を集めることもできるので素早い効果測定につながります。
準備に手間や時間がかかりますが、認知拡大を図れる大きなチャンスです。
プレスリリースでお知らせする
ホームページをリニューアルした事やポイントをまとめて、メディアにお知らせする方法です。
うまくいけば広告費をかけずに、信頼性が高い情報を拡散することができます。
ただし、アピールしたいポイント全てが掲載されるかは分からず、掲載内容をコントロールすることができないところがデメリットです。
一般的に認知度が高い企業や商品に有効な方法と言えます。
メールでお知らせする
取引先や提携先に知らせる確実な方法としてメールが挙げられます。
リニューアルの目的や改善した内容などを伝えることや、新たな機能をお伝えすることで利便性が向上したことをアピールできます。
ホームページをリニューアルする際の失敗しない方法
ホームページをリニューアルする際に特に気をつけたいことを4つにまとめました。
大事なポイントですので順に見ていきましょう。
リニューアル前のホームページにこだわり過ぎない
ホームページをリニューアルする場合は3通りのやり方があります。
①現状のホームページはそのままで特定のコンテンツを追加する
②現状のホームページの一部を活かしながらコンテンツを追加する
③全く新しいコンテンツを作成する
どれもメリット・デメリットがありますが一番失敗しやすいのは②です。
元のページを活かしながらコンテンツを作成するため、取って付けたような仕上がりになってしまい、リニューアルのメリットを充分に活かせません。
お客様目線を忘れない
ホームページをリニューアルする最終目的は自社の売上や利益を向上させることです。
そのため、お客さまに良いと感じてもらいストレスなく活用してもらうことが重要です。
認知、興味、比較、購入といった、マーケティング戦略を十分に練ったお客様目線のホームページを追求していきましょう。
くれぐれも「デザイン重視」「社内の評価が高い」といった要素にこだわり過ぎないようにしましょう。
制作会社を費用だけで判断しない
できるだけコストを抑えたい気持ちはとても良く分かりますが、リニューアルを担当する制作会社を費用面だけで判断するのはおすすめしません。
相場よりも極端に安い場合は、チェックが不十分だったり制作工程に無理が生じているケースが考えられます。
当然、何かしらの不具合が起きることや期日遅れが発生する可能性があります。
依頼する前に目的に合った制作会社を選び、しっかりと打ち合わせを重ねていくことが大切です。
デザインだけに力を入を入れ過ぎない
リニューアル後のデザイン案を外見だけで判断するのはやめましょう。
あくまでユーザーファーストであることや、SEO対策がしっかりと施されているかといった面をチェックしましょう。
競合他社を意識するあまりに、競合他社のデザインに寄せただけでは商品の差別化にもつながりません。
自社の商品やサービスを活かせるホームページを模索しましょう。
ホームページのリニューアルまとめ
Webの世界自体が日々新しく進化していますので、常にアンテナを張り続ける必要があります。
ユーザーが快適に情報を集めることができるホームページは信頼につながり、結果としてビジネスや企業価値を高めることにもつながります。
長年に渡り刷新されない時代遅れのホームページを使い続けることは、Web上に存在する数多くのライバルに戦わずして負けてしまうという事態を引き起こしかねません。
ファースト・インプレッションからユーザーの感じ方次第で好き嫌いがはっきりと分かれてしまいます。
ユーザーに喜ばれるホームページは、可視化や定量化できない企業価値をブランディングすることにもつながります。
適切なタイミングでホームページをリニューアルして、機会損失を避けることは起業活動において非常に重要であると心得ておきましょう。