Pythonで文字列を記述する
Pythonのプログラム内で文字列を記述する方法を解説します。
文字列とは
文字列とは、複数の文字が特定の順番に並んでいるものをいいます。
例えば、“Hello”という単語は、“H” “e” “l” “l” “o”の4種類5個の文字が、特定の順番に並んでいる文字列ということになります。
文字列は単語だけでなく、“Hello, World!”のような複数の単語からなら文章でも当てはまります。“H” “e” “l” “l” “o” “,” ” ” “W” “o” “r” “l” “d” “!”の8種12個の記号を含む文字とスペースによって構成される文字列です。
Pythonで文字列を記述する
プログラム内で文字列を記述する場合には、複数の文字の集まりをダブルクォーテーション(”)もしくはシングルクォーテーション(’)で囲います。
"文字列"
'文字列'
ダブルクォーテーションとシングルクォーテーションでの違いはありません。
文字列は、英数字、日本語、全角半角、スペースなどのいずれも利用できます。
ダブルクォーテーションやシングルクォーテーションで囲わない場合、2019は数値に、Excellentは変数というように扱われてしまいます。
サンプルプログラムを作る
[Atom]を使って[書類]フォルダに[sample.py]というファイル名のファイルを作って、以下のように記述します。
print("Hello, World!")
print('こんにちは。')
print("2019")
[ターミナル]を起動させて、以下のように入力し[Enter]キーを押します。
python3 Documents/sample.py
プログラムが実行されました。
正しくプログラムが書けていれば、このように表示されます。
Hello, World!
こんにちは。
2019
文字列の中でシングルクォーテーションやダブルクォーテーションを使う
文字列を記述する場合には、シングルクォーテーションやダブルクォーテーションで文字列を囲うということは解説してきましたが、シングルクォーテーションやダブルクォーテーションを文字のひとつとして書きたい場合はどうすればよいのかを解説していきます。
例えば、I’m a pilot. という文字列を記述したい場合ですが、以下のように記述するとどうなるでしょうか。
'I'm a pilot.'
"I'm a pilot."
ダブルクォーテーションで囲った文字列は問題なく文字列として認識されるのですが、シングルクォーテーションで囲った文字列についてはエラーになってしまいます。
コンピューターには、最初のシングルクォーテーションと2番目のシングルクォーテーションで囲まれた ‘I’ が文字列と判断されてしまい、その後に続く m a pilot’ は構文的に誤った記述となるためエラーとなってしまうのです。
シングルクォーテーションとアポストロフィは同じ文字を使いますが、その意味が異なります。シングルクォーテーションは「引用符」としての意味があり、アポストロフィは「省略」の意味があります。