初心者でもわかるWordPressの仕組みと特徴
ブログを運営するためのツールとして最も有名なWordPressですが、WordPressとはいったいどういったものなので、どんな特徴があるのか、そしてどんなデメリットはあるのかを解説していきます。
目次
WordPressとは
WordPressとは、おもにブログを運営するためのソフトウェアをいいます。こういったブログを運営するためのシステムのことを総じてCMSといいますが、CMSのなかでは世界で最も人気のソフトウェアです。
CMSとは
CMSは「Contents Management System」の略で、日本語だと「コンテンツ管理システム」などと呼ばれています。
おもに、ブログに代表されるような、テキストや画像などをつかったコンテンツをユーザーが簡単に作成してウェブページとして表示させることができ、さらにそれらを簡単に管理することができるシステムのことです。
世界最大のシェアを誇る
CMS自体は、企業毎に独自開発されたものから、誰もが使えるオープンソースのものまで多数存在しますが、WordPressは数あるCMSのなかでも圧倒的な世界シェアをもっています。
2017年12月時点でのドイツの調査会社の調査結果によると、WordPressが約70%、次点のJoomlaが約7%、さらに3位のDrupalは約5%というような数値で、いかにWordPressが圧倒的なシェアなのかは疑う余地がありません。
アメリカのホワイトハウス公式サイトもWordPressで作られています。
WordPressの仕組み
WordPressがどのような仕組みで動いているのかを簡単に解説します。
まず、以前のホームページの多くは静的サイトとよばれ、すべてHTMLだけでかかれていましたが、最近は動的サイトとよばれるものが増えてきました。CMSの多くがこの動的サイトになります。
では、HTMLだけで書かれてある静的サイトと比べ、動的サイトとはどういったものをいうのでしょうか。
動的サイトとは、すべてのページのHTMLがサーバー上に存在しているのではなく、フレームとなるHTMLと、そのなかのコンテンツであるデータベースにわかれています。
ユーザーが閲覧したいページがブラウザからサーバーに対して要求されるごとに、サーバー上でPHPとよばれるプログラム言語の指示で都度コンテンツを組み立てて、ページを表示しています。
WordPressの特徴
WordPressがどういったものなのかなんとなくお伝えできたと思うので、今度は、なぜWordPressがそんなにも人気のCMSになっているのかということを特徴で紹介します。
無料で使えるオープンソース
オープンソースであるWordPressは、個人でも商用利用でも無料で利用することができます。
専門知識も専用アプリも不要で、ブラウザだけでサイトを作れる
以前は、ホームページを作るにはHTMLやPHP、CSSなどのプログラムスキルが一定以上必要でした。WordPressではすべての基本的な操作が、ブラウザからアクセスできる専用の管理画面内で完結できます。
記事を書いたり、画像をアップロードしたり、編集したり、削除したりといったブログ運営がとにかく簡単にできます。
不明点やトラブルを解決しやすい
利用者が多いだけあって、書籍やインターネット上でほとんどの情報が手に入ります。ちょっと困ったときに検索すれば、ほぼ確実に誰かが書いてくれた記事で、困りごとを解決できるでしょう。
デザインテーマが豊富
世界中のプログラマが作成したオリジナリティ溢れるデザインテーマが膨大にあり、いつでも好きなときにデザインのきせかえができます。
これらは無料でつかえるものが大半ですが、高機能なテーマなどは一部有料で販売されているものもあります。
プラグインが豊富
WordPressにはプラグインとよばれる機能を拡張するためのアドオンのようなものがあります。これも、テーマ同様に世界中のプログラマが開発して無料や有料で配布しています。あなたの欲しい機能のプラグインはきっと見つかるでしょう。
WordPressのデメリット
運営コストがかかる
WordPressのソフトウェア自体は無料でつかえるのですが、ウェブサイトとして公開するためには、ドメインやレンタルサーバーを契約してWordPressをインストールするなどのセットアップが必要になります。
ドメイン
インターネット上の住所です。ドメインの種類によって料金は異なりますが、年間1,200円くらいからあります。
レンタルサーバー
サイトの表示に必要なHTMLやPHP、画像やデータベースなどの情報を設置するインターネット上のスペースです。
WordPressの始め方についてはゼロからでもわかるはじめてのWordPressでまとめていますので、ぜひご覧ください。
セキュリティ対策などの管理が必要
WordPressは、オープンソースのCMSでいて、且つシェアも世界位一のシステムなので、必然的にウィルスや攻撃の対象になりやすいというのも事実です。
そういった悪意ある攻撃等から、サイトを守るためには、WordPress本体のアップデートに加え、テーマやプラグインのアップデートも適切に実施しなければなりません。
常にシステムを最新のバージョンにしておくことは最低限必要で、最新の状態になっていたとして攻撃されてしまうケースも存在します。
万が一、攻撃されてしまって、サイトのデータが消えてしまうなどの損害を受けた場合にもしっかりと対応ができるよう、常日頃からバックアップを取っておくことも必要です。
こういった、セキュリティ対策やバックアップは、フリーブログなどの多くは運営会社が行ってくれますが、WordPressの場合には自分でやらなければなりません。