低品質なページにnoindexを効果的に活用して内部SEO対策で検索順位をあげる方法
目次
noindexとは
noindexタグの設定は、内部SEO対策のひとつであるインデックス最適化のなかでも最も多く使われている施策になります。
noindexタグはメタタグのひとつで、サイト内の特定のページを、Googleなどの検索エンジンにインデックスされないようにするために利用するものです。
検索エンジンの仕組み
noindexタグの話をする前に、検索エンジンの仕組みについて簡単に説明します。
検索エンジンが検索順位を決定するまでのプロセスは、クロール・インデックス・ランキングというように3段階あります。
このうち、インデックスの部分で制御するのが、noindexタグの役割です。
クロール
Googleは、検索結果を作るために、クローラーと呼ばれる自動巡回型の情報収集用ロボットを活用しています。このクローラーは、世界中に公開されているWebサイトから更新情報を集めています。
これを「クロール」といいます。
インデックス
クローラーが世界中から集めたWebサイトの情報は、Googleのデータベースに格納され、クローラーが情報をデータベースに格納することを「インデックス(index)」といいます。
ランキング
インデックスされた情報は、検索順位を決めているアルゴリズムによって順位付けされていきます。このようなプロセスを経ることで、ユーザーがキーワード検索をすると、アルゴリズムによって決められた検索順位からユーザーにとって最適と考えられる検索結果で表示されるのです。
パンダアップデートで質の低いコンテンツの順位が下落
Googleは定期的に検索アルゴリズムのアップデートを行っており、○年に実施されたパンダアップデートとよばれるアルゴリズム変更で「質の低いページの評価を下げる」という措置を実施しました。
これにより、質の低いページが多数存在するサイトの順位が大幅に下落しました。
対策方法
noindexタグが設定されたページは、インデックスされなくなり検索結果にも表示されなくなります。これを利用することでサイト全体の価値をあげることも可能です。
重複コンテンツや質の低いコンテンツへの対応
どうしてもページ数が多くなってくると、意図せず重複コンテンツを作ってしまったり低品質なコンテンツのまま公開してしまったりしているケースが少なからずでてきます。
実際に当サイト内でも、完成度60%でも公開したほうがいい!と書いていることと矛盾していることも理解しています。
そのあたりの矛盾についてはまた後日別記事できっちり書きたいと思います。
サイトにそのような質の低いページが多数存在する場合に、低品質なページの評価に引っ張られて、良質なページの検索順位も下げてしまうのです。
つまり、重複コンテンツや低品質なページがサイト内にあると、それらの影響を受けてサイト全体の評価が下がってしまうのです。
しかし、noindexタグを設定して重複コンテンツや低品質なコンテンツをインデックスから除外することで、サイト全体における良質なコンテンツの割合が相対的に高まって、サイト全体の価値を上げることができるのです。
質の低いページが乱立するサイトよりも、ページ数は少なくても質の高い厳選されたページのサイトのほうが、SEO効果は高くなります。
つまり、コンテンツを増やすことだけではSEO効果は不十分なのです。
インデックス不要なページへの対応
重複コンテンツや質の低いコンテンツ以外にも、noindexタグを設定したほうがよいページがいくつかあります。
- HTMLサイトマップページ
- 404ページ
- タグ一覧などの重要度の低いアーカイブページ
これらのページは、検索ユーザーにとってはあったほうが満足度の高くなるページではあるものの、検索エンジンにとってはインデックスさせてしまうことで検索順位に悪影響を与えてしまう可能性のあるページです。
noindexタグの設定方法
noindexタグの設定方法は<head></head>
内にと以下のコードを記述するだけです。
<meta name="robots" content="noindex">
WordPressの場合
プラグインを使って簡単に設定することもできます。
代表的なプラグインだと「All in One SEO Pack」があります。
インデックスさているかの確認方法
インデックスされているページ数を確認するには、GoogleのSearch Consoleを利用して確認します。
noindexタグの注意点
リンク先にページランクが渡る
noindexタグは、クロール自体を止めるものではなく、クロールされた後のインデックスを止める効果があります。
そのため、インデックスはされませんが、そのページのページランク自体は存在しますので、noindexタグを設定しているページにリンクがある場合、リンク先にそのページのページランクが渡されてしまいます。
つまり、低い評価の可能性が高いページランクが、別のページにも渡されてしまうのです。
反映のタイミング
noindexはタグを設定すれば即時に反映されるというものではなく、設定後にクローラーが巡回し、それがインデックスされる際に反映されるようなイメージです。
設定時は慎重に
noindexタグなどのインデックス対策は、使い方を誤ると全ページがインデックスから外れてしまったりすることもあるので、設定は慎重に行うのがよい
長い期間、noindexタグが設定されているページについて
Googleによると、長期間、noindexタグが設定されたままのページは、nofollowを設定していなかったとしてもリンクも辿らなくなるということを明言しています。
But if we see the noindex there for longer than we think this this page really doesn’t want to be used in search so we will remove it completely. And then we won’t follow the links anyway. So in noindex and follow is essentially kind of the same as a noindex, nofollow. There’s no really big difference there in the long run.
まとめ
検索順位を上げるための本質は、質の高いコンテンツを多く作ることであることです。ですから、SEO対策として優先すべきことは、サイト内に重複コンテンツや質の低いコンテンツがある場合には、それらのコンテンツの質の改善です。
しかし、すぐに対応が難しいような場合には、noindexタグを設定してみるのがよいでしょう。